2026/05/17 福岡新築マンションの物件情報を更新しました。 詳しくはこちら

天神ビッグバンは、福岡の街に何をもたらしたのか?

福岡市が2015年から進めてきた「天神ビッグバン」。

老朽化したビルの建替えを促進し、天神エリアを国際競争力のある街へ変えていく大型再開発です。

当初は2024年度末までの計画でしたが、コロナ禍の影響などもあり、現在は2026年末まで延長されています。

福岡市によると、2025年3月末時点で、建築確認申請93棟、竣工74棟まで進んでいます。

当初は「30棟程度の建替え」が目標だったことを考えると、想定以上のスピードで進んでいることになります。

ワンビル開業で“街の景色”は大きく変わった

2025年には、「ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)」が開業。

旧福岡ビル・天神コア・天神ビブレ跡地に誕生した大型複合ビルで、天神ビッグバンの象徴的存在です。

実際に歩いてみると、以前の天神とはかなり空気感が変わりました。

街並みは洗練され、歩道空間も広がり、ビルのグレード感も一気に上がっています。

一方で、

「東京っぽくなった」

と感じる人も増えている印象があります。

オフィス需要は、本当に今後も続くのか

個人的には、天神ビッグバンが始まった当初から、

「ここまで大量にオフィスを供給して、本当に埋まるのだろうか?」

という疑問がありました。

特にコロナ以降は、テレワークが一気に普及しました。

以前のように、「とにかく広いオフィスが必要」という時代ではなくなり、オフィス需要そのものが減っていくとも言われていました。

その中で、天神では大型オフィスビルの供給が続いています。

ただ、現時点では福岡のオフィス空室率は大崩れしていません。

背景には、

・東京企業の福岡進出
・IT企業需要
・古いビルからの移転
・高機能オフィス需要

などがあります。

実際、新築ビルへの移転需要はかなり強いようです。

ただ、個人的には、

「福岡そのものの経済力が急成長している」

というより、

「東京圏の受け皿として福岡が選ばれている」

側面が大きいように感じています。

人口増加についても、福岡で出生率が大きく伸びているというより、九州各地からの人口流入による部分が大きいと思います。

つまり現在の福岡は、

“地方都市として強くなっている”

というより、

“東京一極集中の分散先として選ばれている”

状態に近いのかもしれません。

そのため、現在はオフィス需要を吸収していても、それが10年後も続くかについては、個人的にはまだ懐疑的な部分があります。

一方で、“福岡らしさ”は変わり始めている

以前の天神には、

・小さな雑居ビル
・個人経営の飲食店
・独特なカルチャー
・雑多な空気感

がありました。

しかし再開発によって賃料が上がり、大手資本の店舗が増えています。

便利で綺麗になった一方で、

「どこも同じような街になっている」

と感じる人もいるかもしれません。

昔のイムズにあったような、“少し尖った店” や “個性的な空気” は減ってきている印象があります。

天神ビッグバンは、福岡の住宅価格にも影響している

この変化は、マンション市場にも直結しています。

天神ビッグバンによって中心部の地価が上がり、大型投資が集まり、福岡そのものの都市価値が上昇しました。

その流れの中で、

・中央区マンション価格上昇
・面積縮小
・高額化
・郊外人気
・地下鉄沿線再評価

なども起きています。

つまり、現在の福岡の住宅価格上昇は、

「単純な住宅需要」

だけではなく、

「福岡という都市への投資」

によって押し上げられている部分もかなり大きいと思います。

天神ビッグバンは、単なる再開発ではなく、

「福岡でどこに住むか」

そのものを変え始めているプロジェクトなのかもしれません。

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